アメリカ 選挙

<米大統領選>民主党はヒラリー・クリントンで固まるかーサウスカロライナ州で圧勝

2006_04_13_Chicago_Speech
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27日、サウスカロライナ州で民主党予備選を開かれ、ヒラリー・クリントン前米国務長官がバーニー・サンダース上院議員を破り、圧勝した。

これで3勝目となり、3月1日の「スーパーチューズデー」を前に弾みがついた形だ。

 

サンダースの功績は国民の不満の表面化

初戦のアイオワ州で僅差まで迫り、次戦のニューハンプシャー州では大差をつけての勝利となったサンダース氏だが、勢いに陰りが見える。ネバダ州では黒人の支持を得られず敗戦、サウスカロライナ州では大敗となった。

サウスカロライナ州を対象にした、ブルームバーグが行った事前の世論調査でも、クリントン氏が53%、サンダース氏が31%と大きく差が開いていたが、集計率82%時点で74%対25.4%と、事前の予想以上に差がつく結果になっている。

http://edition.cnn.com/
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もちろん、「スーパーチューズデー」で多く勝利すれば、逆転することもありえるが、今後の黒人・ヒスパニック系の比率などを考えるとサンダース氏は厳しいであろう。

しかし、サンダース氏が今回出馬した意味は大きい。それは、国民、特に若者の不満を表面化したことだ。サンダース氏は格差問題を是正しようと大学の学費無料化や医療無料化を掲げており、若者から圧倒的な支持を集めている(関連記事:若者からの支持を集める民主党サンダース氏、共和党ルビオ氏)。

本選では、若者の重要性が増すため(20〜35歳ぐらいのミレニアル世代の半数近くが無党派層)、クリントン氏の政策にも影響を与えるだろう。

 

共和党はトランプか

一方、共和党は、サウスカロライナ州で、トランプ氏が2位のルビオ上院議員に10ポイント差もつけて勝利している。また、既に辞退を決めた「主流派」クリス・クリスティー ニュージャージー州知事もトランプ支持を表明している。「主流派」として期待を集めているルビオ氏以外の候補者が撤退し、ルビオ支持を決めれば、ルビオ氏が逆転する可能性はあるだろうが、現状としては非常に厳しいだろう。
トランプ氏は内向きな層から支持を集めており、介入主義者でネオコンの代表的論者であるロバート・ケーガン氏が、トランプ氏は共和党が生んだ、共和党を破壊しかねないフランケンシュタインであり、「国を救うためにはヒラリー・クリントンに投票するしかない」とワシントン・ポストに寄稿している。

ただ、サウスカロライナ州では、今まで何度も批判対象となっていたヒスパニック系もトランプ氏を支持しており、多様性を増す本選で勝利する可能性も決して低くない。アメリカが「変革」を求めれば、トランプ氏が大統領となるだろう。

 

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