中東 選挙

<イラン選挙>穏健派が勝利、ロウハニ大統領を支持

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イランの国会選(定数290)は26日〜28日まで開票作業が進み、ロウハニ大統領を支持する穏健派と改革派が躍進し、テヘラン選挙区(定数30)では約263万票を開票した段階で全ての議席を獲得、反欧米路線の保守強硬派は議席を失うとみられる。ロウハニ師に批判的な強硬保守派の重鎮、ハダドアデル前国会議長は落選の可能性が高い。トップ当選はロウハニ師と師弟関係にあるラフサンジャニ元大統領、3位にロウハニ大統領が入った。

同時に行われた専門家会議でも穏健派が勝利し、最高指導者ハメネイ師の後継者選びにも影響を与えるだろう。専門家会議は、最高指導者の後継者を選出する権限を持つ。

ただ、地方では保守強硬派が健闘し、国会内の最大勢力は維持しそうだ。それでもテヘラン選挙区の情勢は全体に大きな影響を与え、穏健派の勝利とみていいだろう。

投票率は約60%。国会議員選は定数290に対し、女性500人を含む4800人余りが立候補、専門家会議選は定数88に対して159人が立候補していた。

米欧との核合意など、「対話外交」に対して、国民の強い支持を得た形で、各国との関係改善や国内改革に後押しとなる。

今回の国会選は、2017年大統領選の前哨戦であり、今回の結果を受けて、ロウハニ大統領の再選も見込まれる。

 

ロウハニの功績と強硬派との比較

ロウハニ大統領は、欧米との対話路線をとり、核合意による経済制裁の解除など、外交・経済の双方に尽力した。それにより、日本企業を含む海外企業の誘致などで急激な経済発展が見込まれる。

ロウハニ大統領就任まで、イランでは強硬派でシーア派最高指導者のハメネイ師に強い忠誠を誓う、アフマディネジャド大統領が政権についていた。その結果、欧米とは対話路線をとらず、核開発も進めていたため、経済制裁が課され、経済発展もなされない状況だった。

 

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