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<米大統領選>トランプ、ヒラリーが勝利 ー スーパー・チューズデー2

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8日、共和党予備選がミシガン州、ミシシッピ州、アイダホ州、党員集会がハワイ州で行われ、ミシガン州、ミシシッピ州でトランプ氏が勝利した(他は未開票)。

最も代議員数の多いミシガン州(59議員)は、ミシガン州に隣接しているオハイオ州知事ケーシック氏は前評判通り大きく支持を集めたが、トランプ氏に勝つまでには至らなかった。

5日のスーパー・サタデーで2勝2敗になり、トランプ氏の勢いも落ちるかもしれないと言われたが、再び盛り返し、代議員獲得数でも差がついた。「主流派」として期待を集めるルビオ上院議員はどちらの州でも15%に届かず、獲得代議員が0になるとみられる。

 

http://edition.cnn.com/election/
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予備選に強いトランプ

5日にカンザス州、メイン州での党員集会でクルーズ上院議員に敗れたトランプ氏だが、やはり予備選には強い。予備選挙では(州によっては党員のみだが)無党派層も投票できる仕組みになっており、無党派層がトランプ氏に投票している。さらに既に報じた通り、一部ではトランプ氏に投票するために民主党員から共和党員に移る動きも見られている。実際、トランプ効果は大きく、共和党予備選の投票率は2012年より大幅に上がっており、3月1日に行われたスーパー・チューズデーでは81%も増加している。

http://www.nytimes.com/elections/results?action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=span-abc-region&region=span-abc-region&WT.nav=span-abc-region
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年齢、人種、イデオロギー問わず強い支持

ミシガン州の出口調査では、男性の半数近くがトランプ氏に投票し(44%)、45歳以上がトランプ氏を強く支持している。最も投票者が多く、有権者の40%を占める45-64歳の39%、次に多い65歳以上は41%がトランプ氏を支持している。とはいえ、1位ではないものの、18-29歳も30%(1位はケーシック31%)、30-44歳も30%がトランプ氏を支持している(1位はクルーズ34%)。

また、有権者の94%を占める白人の37%がトランプ氏を支持している(白人以外は数が足りずn/a)。さらに人口の約42%とアラブ系ムスリムの多い地区でもトランプ氏が最も支持を集めている。

 

学歴別で見ると、大卒は30%がケーシック支持、トランプ支持は27%となっている。大卒以外では、44%がトランプ支持、クルーズ支持が26%となっている。

年収別では、中間層(年収約500万円〜1000万円)はクルーズ氏が36%でトップになっているものの、低所得者層(年収約500万円以下)は42%、高所得者層(年収約1000万円以上)も40%がトランプ氏を支持している。

 

さらに、イデオロギー別で見るとトランプ氏の強さがわかる。保守派は34%がトランプ氏を支持して1位、中道〜リベラルも39%でトランプ氏が1位になっている。超保守のクルーズ氏は中道〜リベラルからは支持が弱いが、トランプ氏はイデオロギーを超えて支持されていることがわかる。実際、トランプ氏の公約を見れば、国内経済的にはリベラル、対外的には排外主義(超保守)と入り混じっている(関連記事:過激な発言が目立つトランプ、実際は何をしようとしているのか?)。

 

民主党は互いに1勝か

一方、民主党はミシシッピ州でヒラリー・クリントン前国務長官が勝利。ミシガン州は、事前予想だとクリントン氏が勝つと見られていたが、拮抗しており、現時点(52%開票時点)ではサンダース氏がリードしている。マイノリティに強いクリントン氏だが、白人はやはりサンダース氏が強いと改めて示された形だ。今後も中西部の州で接戦となれば、指名争いはまだ続くとみられる。ただ、どちらにせよクリントン氏の大幅なリードを覆すことは難しいだろう。一方、本選ではこうした票がクリントン氏ではなくトランプ氏に流れる可能性も十分にある。

 

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15日には代議員の多いフロリダ州やイリノイ州、オハイオ州などで予備選挙/党員集会が行われる。

共和党は勝者がすべての代議員を獲得する「勝者総取方式(winner-take-all system)」に移行する。

ここでトランプ氏が大勝すれば、共和党候補選出に向けて大きく躍進することになる。一方、クルーズ氏やルビオ氏はここで勝てなければ選ばれるのは難しくなるだろう。勢いを落としているルビオ氏が地元フロリダ州で勝てるかが注目される。

 

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