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【全文】ドナルド・トランプ共和党大会 受諾演説

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7月21日、ついに共和党大統領候補に指名されたドナルド・トランプ氏が指名受諾演説を行った。

泡沫候補とされながらも大統領候補に指名されたトランプ氏は演説で何を語ったのか。全文を翻訳して伝える。

 

以下、演説全文。

 

我が友、代議員の皆さん、そしてアメリカ人同胞諸君。

私は謹んで、感謝の念とともにアメリカ大統領への指名を受け入れる。

共に、我が党をホワイトハウスに戻し、我が国に安心・繁栄・平和を取り戻そう。我々は寛容で温かい国となる。しかし、また、法と秩序の国にもなる。

 

2017年1月20日、安心が戻ってくる

この党大会は、我が国の危機の時に行われている。我々の警察が攻撃され、都市でのテロ攻撃が、まさに我々の生活を脅かしている。この危険を理解できない政治家は、我が国の指導者となるにふさわしくない。

今夜、この演説を見ているアメリカ人は、我が国の路上で起きた暴力や、地域社会での混乱を目にしたことがあるだろう。多くの人がこの暴力を自ら目撃しており、被害者となった人さえいるだろう。

私は、皆にメッセージを送る。今、我が国を蝕んでいる犯罪と暴力は、もうじき終わる。2017年1月20日、安心が戻ってくる。

政府の最も基本的な任務は、自国民の生命を守ることだ。これができない政府は全て、率いるに値しない政府だ。

ついに、我が国の状況について率直な評価を下す時がきた。

私は、事実を簡潔かつ正直に話す。我々は、もはやとても政治的に正しくある余裕はない。

だから、組織的な偏見、念入りに作られた嘘、そしてメディアの神話を聞きたいなら、来週民主党が党大会を開催予定だ。

しかし、ここ我々の党大会では、嘘はなしだ。我々は、他でもない真実を伝えて、アメリカ人に敬意を払う。

 

去年、ここ25年間で最も犯罪が増えた

これが、その事実だ。 犯罪を減らしてきた数十年の進歩が今、行政府による刑事執行の後退で逆戻りしつつある。

去年、アメリカ最大の15の都市では、殺人が17%増加した。これは、ここ25年間で最大の増加だ。我が国の首都では、殺人が50%増加している。ボルチモア付近では、殺人は60%近くも増えている。

現大統領のホームタウンのシカゴでは、今年だけでも2,000人が銃撃の犠牲になっている。そして、彼が就任してから3,600人以上がシカゴで殺されている。

勤務中に殺された警官の数は、昨年の今頃と比べて50%近く増えている。我が国からの退去を命じられた、犯罪歴のある18万人近い不法移民が、今夜もまだ自由に動き回って平和な市民に脅威を与えている。

今年、これまでに国境を超えた新規不法移民家族の数は、2015年全体の総数を既に超えている。彼らは、公共の安心や資源への影響を考慮することなく、何万人単位で我々のコミュニティの中へと放たれている。

そんな一人の越境者が、解放されてネブラスカに入り込んだ。そこで彼は、サラ・ルートという罪のない若い女の子の命を奪った。彼女は21歳で、平均成績4.0でカレッジを卒業した次の日に殺された。その殺人者は二度も解放され、今も法の手から逃れている。 私はサラの美しい家族に会った。しかし、現政府にとっては、彼らの素晴らしい娘は、守るに値しないアメリカ人の命の一つに過ぎない。これ以上、子どもが開かれた国境の犠牲になるようなことがあってはならない。

 

世帯収入は2000年以降、4,000ドル以上減っている

我が国経済はどうだろうか?

ここでも、毎晩のニュースや毎朝の新聞では編集されている事実をそのまま述べる。10人に4人のアフリカ系アメリカ人の子どもが貧困で、アフリカ系アメリカ人の若者の58%が無職だ。現大統領が8年に満たない前に就任宣誓をした時と比べて、貧困にあるラテン系市民は200万人も多い。新たに1400万人が、完全に労働市場から退出した。

世帯収入は2000年以降、4,000ドル以上減っている。我が国の製造業での貿易赤字は、これまでで最高に達した―1年間で8,000億ドル近くだ。予算も同様の状態だ。

オバマ大統領は、我が国の負債を19兆ドル以上へと倍増させ、まだこれは増加中だ。しかし、その代わりに我々は何か得ているか?我が国の道路や橋は崩壊しつつあり、空港は途上国並み、そして4,300万人のアメリカ人はフードスタンプに頼っている。

 

数々の国際的屈辱を経験してきた

さて、国外の状況を考えよう。 我が国市民は、国内でひどい状況にあるだけでなく、次々と国際的屈辱を経験してきた。我々は皆、イラン人に捕らえられ銃口を突きつけられてひざまずかされるアメリカ人の水兵たちの映像を覚えている。

これは、イランに1500億ドルを供与し我が国は何も得られなかったイランとの核合意の署名の直前に起こった。これは史上最悪の合意の一つとして歴史に残るだろう。もう一つの屈辱は、オバマ大統領がシリアで越えてはならない一線を引いた時だ。全世界が、それは何の意味もないと分かっていた。

リビアでは、米領事館―世界中のアメリカ人の威信の象徴―が炎に包まれた。アメリカは、オバマ大統領がヒラリー・クリントン氏をアメリカ外交政策の責任者にすることを決定した時よりも、ずっと安全でなくなっている。そして、世界ははるかに不安定になっている。

 

これは、彼が本当に後悔している決定の一つに違いない。彼女の勘の悪さと判断の悪さ―バーニー・サンダースが指摘したことだが―が、今日展開している災難を引き起こした。

記録を見てみよう。2009年、ヒラリーの前には、ISISは地図上に存在すらしていなかった。

リビアは協力しつつあった。エジプトは平和だった。イランの暴力は減りつつあった。イランは制裁で窒息していた。シリアは制御されていた。

ヒラリー・クリントン氏の4年間の後、どうなったか?ISISは地域全体、そして世界中に広まった。リビアは破壊され、我が国大使とそのスタッフは野蛮な殺人者の手の中に無力なまま放置された。エジプトは過激なムスリム同胞団の手に渡り、軍隊がまた政権を握らざるを得なくなった。イラクはカオス状態だ。

イランは、核兵器獲得への途上にある。シリアは内戦の泥沼で、難民危機が西洋を脅かしている。中東での15年間の戦争と、何兆ドルもの金と何千人もの人命が失われた後で、状況は今までになく悪化している。

これが、ヒラリー・クリントン氏の遺産だ。死、破壊、テロリズム、そして弱さ。

しかし、ヒラリー・クリントン氏の遺産がアメリカの遺産となる必要はない。我々が今直面している問題―国内では貧困と暴力、国外では戦争と破壊―は、それを生み出したのと同じ政治家に頼り続ける限りは続くだろう。こうした結果を変えるには、指導者を変えることが求められている。

 

グローバリズムではなく、アメリカニズム

今夜、私はアメリカがとるべき行動について、私の計画を話す。

我が党と競争相手の計画で最も重要な違いは、我が党の計画はアメリカ第一だということだ。グローバリズムではなく、アメリカニズムが我が党の信条だ。アメリカ第一でない政治家が国を率いている限り、他国がアメリカに敬意を払わないと我々は確信できる。これは全て、2017年に変わる。 アメリカ人が、再び最優先になる。私の計画は、国内での安心から始まる―すなわち、安全な地域社会、安全な国境、テロからの保護だ。法と秩序なしに繁栄はあり得ない。経済では、私は、数百万の職と、アメリカの再建に使える数兆ドルの新たな富を生み出す改革を説明する。

今夜概要を説明するこれらの改革の多くは、我が党で最も強力な特別利益団体のいくつかに反対されるだろう。これは、こうした利益団体が自分達だけの利益になるよう我が国の政治経済制度をいじくってきたからだ。 大企業、エリートメディア、大口の献金者が私の相手のキャンペーンを支えているが、これは彼女がいじくられた我が国の制度を維持すると知っているからだ。彼らは、彼女がやること全てを完全にコントロールできるから、彼女に金を与えているのだ。彼女は操り人形で、彼らが裏で糸を引いている。

これが、ヒラリー・クリントン氏のメッセージが何も変わらない理由だ。私のメッセージは、物事は変わらなければならない―今すぐ変わらねばならない、というものだ。私は毎日目覚めると、この国の至る所で出会った、蔑ろにされ、無視され、見捨てられた人々のために、変化をもたらそうという決意を新たにする。

 

私は、解雇された工場労働者や、我が国の最悪で不公平な貿易協定で破壊された地域社会を訪問してきた。この人たちは、我が国の忘れられた男性と女性だ。一生懸命働いているものの、もはや声を持っていない人たち。

私が、あなた達の代弁者になる。

私は、我が国の政治家が自分の個人的アジェンダを国家の利益より優先したために子供を失った、泣く母親たちを抱きしめてきた。私は不公平を我慢せず、政府の無能は許容せず、市民を見捨てる指導者には同情しない。

我が国の政治制度が、意志や勇気、あるいは、法律を施行しようという基本的な品位に欠けているために、罪のない人々が苦しむとき―、あるいは、なお悪いことに、現金と引き換えに企業のロビイストにそれらを売り渡している時、私は目を背けられない。私は見て見ぬふりはできない。

そして、国務長官が違法に電子メールを私的サーバに保存して、当局に犯罪がばれないよう、そのうち33,000通を消去し、我が国を危険にさらし、あらゆる形で嘘をつき、何の処罰もされていない。腐敗がかつてない水準に達していると私には分かる。

FBI長官は、前国務長官の機密の扱いについて「非常に軽率」で「怠慢」だったと述べているが、彼女が実際にやったことよりこれらの言葉が些細なものだとも私は知っている。こうした言葉は、彼女が恐ろしい犯罪で罪に問われないように使われているだけだ。

実際、彼女の最大の実績は、これほどひどい罪を犯して罰を免れていることかもしれない。特に、はるかに軽い罪を犯したほかの人たちが大きな代償を支払っていることを考えれば。その国務長官が通商へのアクセスで特別な利益団体や外国勢力に便宜を図るのと引き換えに何百万ドルものお金をかき集めている時、行動すべき時が来たと私はわかった。

 

制度を私以上によく知る人はいない

私は、力のある人がこれ以上自分を守れない人々を叩きのめしたりできないよう、政治の世界に入った。制度を私以上によく知る人はいないからこそ、私にしか直せない。私はこの目で、ちょうどバーニー・サンダース氏が不利になるよう細工されたように、制度がいかに我々国民に不利になるよういじられるかを見てきた。サンダース氏にはチャンスが与えられなかった。

しかし、彼の支持者も我々の運動に加わるだろう。我々が彼の最大の問題、すなわち、わが国から雇用や富を奪っている貿易問題を解決するからだ。数百万人の民主党員が、我々がアメリカ人のためになるよう制度を直すために、我々の運動に加わる。この志のため、私の横に次期副大統領、マイク・ペンス インディアナ州知事がいることを誇らしく思う。

我々は、ペンス氏がインディアナ州にもたらしたのと同じ成功をアメリカにもたらす。彼は、人格と実績ある男だ。この仕事にふさわしい男だ。我々の新政権の最初の仕事は、我が国市民を、地域社会を脅かしている犯罪、テロ、無法状態から解放することだ。 アメリカ人警官がダラスで残酷に処刑された時、我が国は心の底から衝撃を受けた。ダラスの後も、アメリカ人警官に対する脅威と暴力は続いている。最近、ジョージア、ミズーリ、ウィスコンシン、カンザス、ミシガン、テネシーで警官が狙撃もしくは射殺されている。

日曜日、新たに警官がルイジアナ州バトンルージュで狙撃された。3人が死亡し、4人が重傷を負った。警官への攻撃は、すべてのアメリカ人への攻撃だ。私は、街の平穏や警察官の安全を脅かすようなことを決してしないと、すべての人に伝えたい。来年私が大統領に就任宣誓したら、私は法と秩序を我が国に取り戻す。

 

私は、この仕事をするのに最高の検察官と警官を指名し、協力する。ホワイトハウスを目指す競争では、私が法と秩序の候補だ。大統領職の演壇を利用して私たちを人種や肌の色で分断した大統領は、その無責任な発言によって、率直に言って、私をはじめこの部屋にいる誰もがこれまで見たこともないほど危険な環境にアメリカを陥れました。

この政府は、インナーシティー(貧困層の多い都心部)を見捨ててきた。教育で見捨てている。仕事で見捨てている。犯罪で見捨てている。あらゆるレベルでインナーシティーを見捨てているのだ。

私が大統領になったら、我が国の全ての子どもが平等に扱われ、平等に守られるよう努力する。

全ての行動について、私は自問する。この行動は、他のアメリカ人の子どもと同様に夢を実現する権利のある、ボルチモア、シカゴ、デトロイト、ファーガソンのアメリカ人の若者の生活を良くするだろうか? アメリカでの生活をより安全にするため、我々は増大する国外からの脅威に対処する必要がある。我々は、ISISの野蛮人を打ち負かす。またもや、フランスが野蛮なイスラム過激主義のテロの犠牲となった。

老若男女が悪意を持って殺されている。生活は破壊され、家族は引き裂かれ、国は悲しみの中にある。 イスラム過激派は損害と破壊を何度も何度も起こしている。世界貿易センターで、サンバーナーディーノのオフィスパーティーで、ボストンマラソンで、テネシー州チャタヌーガの軍採用センターで、その他多くの場所で。

たった1週間前、フロリダ州オーランドで49人の素晴らしいアメリカ人がイスラム過激主義のテロリストに無残に殺された。今度は、テロリストは我が国のLGBTコミュニティを狙った。あなたの大統領として、憎しみに満ちた外国イデオロギーによる暴力と迫害から我が国のLGBT市民を保護するため、私は力を行使する。テロから守るため、我々は3つのことに注目する必要がある。

 

インテリジェンス活動、イスラエルとの協力、移民受入れを一時停止

我々は、世界最高のインテリジェンス活動をしていなければならない。我々は、ヒラリー・クリントン氏がイラク、リビア、エジプト、シリアで推進した国家建設と体制変革の失敗政策を放棄せねばならない。代わりに、我々は、ISISを破壊しイスラム過激主義の恐怖を撲滅するという我が国の目的を共有する我が国同盟国の全てと協力せねばならない。

これには、地域最大の同盟国、イスラエルとの協力が含まれる。先日、私はNATO(北体制条約機構)はテロに適切に対応しておらず、加盟国の多くが相応の負担を支払っていないため、時代遅れだと言った。いつものように、アメリカがその「つけ」を支払っている。私の発言のすぐ後、NATOはテロと戦う新しいプログラムを策定すると発表した。正しい方向への真の一歩だ。

最後に、我々は、確かな審査方法が実施されるまで、テロに屈したあらゆる国からの移民をすぐに停止せねばならない。

私の競争相手は、オバマ大統領のもとで我が国に既に来た大量の難民の波に加えて、シリア難民の受け入れを550%も増加させようと唱えている。こうした難民が誰でどこから来たのか審査する方法がないという事実にもかかわらず、彼女はこれを提案している。私は、アメリカの価値を支持しアメリカ人を愛する個人だけを我が国に迎え入れたい。

暴力、憎しみ、迫害を受け入れる人は皆、アメリカには歓迎されないし、今後もそうだ。記録的な入国者が数十年続いた結果、アメリカ市民、特にアフリカ系アメリカ人とラテン系労働者は賃金の低下と失業率の上昇にさらさた。我々は、機能する移民制度を取り入れるが、それはアメリカ人にとって機能する制度だ。 月曜日、我々は不法移民に子どもを殺された3人の親、メアリ・アン・メンドーサ氏、サビン・ダーデン氏、ジャミエル・ショー氏の話を聞いた。彼らは数千人の中の3人の勇気ある代表者にすぎない。私が全国を旅する中で、国境を超えた暴力により我が子を失った母と父と過ごした時間以上に私に深く影響を与えたものはない。

こうした家族は、代弁してくれる特別な利益団体がない。彼らのために抗議するデモ参加者はいない。私の競争相手は彼らに会い、痛みを分かち合うこともない。そうではなく、彼女は「聖域都市(移民に優しい街)」を欲しがっている。しかし、ケイト・スタインリー氏(不法移民に射殺されたとされる若い白人女性)にとっての聖域はどこなのだ?メアリ・アン氏、サビン氏、ジャミエル氏の子どもにとっての聖域はどこなのだ?野蛮に殺され、ひどく苦しんできたその他全てのアメリカ人の聖域はどこなのだ?

これらの傷ついたアメリカ人家族は、孤独だった。しかし、もはや孤独ではない。今夜、この候補者とアメリカ国民は彼らに寄り添い、支え、彼らに愛を送り、そして、さらに多くの家族が同じような恐ろしい運命の苦しみを味わうことのないよう助けることを彼らに敬意を払って誓う。

 

社会は安心を欲している

我々は、不法移民を止め、ギャングと暴力を止め、ドラッグが我々のコミュニティに入り込むのを止めるため、巨大な国境の壁を建設する。私は光栄なことにアメリカの国境警備隊員の支持を受けている。合法的移民制度の完全な状態を守るため彼らと直接協力していく。

国境でのキャッチ・アンド・リリースを終わらせることで、我々は人身売買と暴力の連鎖を断ち切る。不法な越境は減少する。平和が取り戻される。ビザ期限切れで滞在する数百万人に規則を適用することで、我が国の法はやっとふさわしい敬意が払われることになる。

今夜、国境のセキュリティの要求を否定されてきた全てのアメリカ人、そして、これらを拒否してきた全ての政治家に、私がこれから言う言葉を注意深く聞いてほしい。 2017年1月21日、私が宣誓就任する次の日から、アメリカ人は合衆国の法が執行される国でやっと目覚められるようになる。我々は、全ての人に思いやりと同情をもって接する。 しかし、私の最大の同情は、苦しむ我が国市民のものだ。私の計画は、ヒラリー・クリントン氏の過激で危険な移民政策の対極にある。アメリカ人は、現状のような制御されていない入国管理からの解放を欲している。社会は、安心を欲している。

それなのに、ヒラリー・クリントン氏は大量の恩赦、大量の移民、大規模な無法を提案している。彼女の計画は、あなたの学校と病院を混乱させ、仕事と賃金を減らし、最近の移民が貧困から抜け出すのをより難しくするだろう。

 

新しい公平な貿易政策

私は、我が国の労働者のために異なるビジョンを持っている。それは、我々の仕事を保護し、不正なことをする国に立ち向かう新しい公平な貿易政策から始まる。これは私のキャンペーン初日からの特徴となっているメッセージであり、私が大統領に就任宣誓する瞬間からの特徴ともなるだろう。

私はビジネスで数十億ドルを稼いだ。これからはこの国を再び豊かにしようとしている。私は、我が国の悪い貿易協定を素晴らしいものに変える。アメリカでは、ビル・クリントン氏とヒラリー・クリントン氏が支持した破壊的な貿易協定の成立後、1997年以来3分の1近くの製造業での仕事が失われた。 思い出してほしい、我が国が締結した最悪の貿易協定の一つ、NAFTAに署名したのはビル・クリントン氏であることを。

繰り返してはならない。

 

私は、オハイオやペンシルベニア、ニューヨーク、ミシガン、そしてアメリカ全土に雇用を取り戻す。そして、企業が何の罰も受けずに他国に移転し、その途中で従業員を解雇するのを許さない。

一方で、私の競争相手は、実質的に我が国の中産階級を破壊している全ての貿易協定を支持してきた。彼女はNAFTAを支持し、中国の世界貿易機構入りを支持した。これは、彼女の夫によるもう一つの巨大な誤りだ。

彼女は、雇用を失わせる韓国との貿易協定を指示した。彼女は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を支持している。TPPは、我が国の製造業を破壊するだけでなく、アメリカを外国政府の判決に従わせるものだ。私は、我が国の労働者を傷つける、または我が国の自由と独立を損なう貿易協定には二度と署名しないと約束する。代わりに、私は各国と個別に個別協定を結ぶ。 もう二度と我が国は多数の国との、数千ページに及ぶ−そして我が国の誰も読まず理解もできない巨大な協定を締結しない。不正なことをする国に対しては、我々は、税や関税の適用を含む手段によって、あらゆる貿易協定違反を摘発する。

これには、中国のひどい知的財産盗難、違法な製品ダンピング、破壊的な為替操作防止が含まれる。彼らは史上最も巧みな為替操作者だ。中国をはじめ多くの国々との恐ろしい通商協定については全面的に再交渉を行う。これには、アメリカにとってずっといい取引になるよう、NAFTAの再交渉も含まれる―そしてもし希望する取引が得られなければ、交渉から離脱する。我々は、物事を最初から建てて作り直すのだ。

 

次は、我が国税法、規制、エネルギー規制の改革だ。ヒラリー・クリントン氏は大規模増税を計画しているが、私は今年大統領選で候補たちが約束した中でも最大の減税を提案している―民主党、共和党を問わない。中産階級のアメリカ人は深い安心を経験し、税は誰にとってもシンプルなものになるだろう。

アメリカは、世界で税が最も高い国の一つだ。減税により、新しい企業と雇用が我が国に戻ってくる。それから、我々は雇用を失わせる最大の要因の一つ、規制の問題に取り組む。過剰な規制は毎年我が国に2兆ドルの負担を与えており、我々はこれを終わらせる。我々は、アメリカのエネルギー生産についての規制を撤廃する。これにより、次の40年間に雇用を創出する20兆ドル以上の経済活動が生み出される。

 

一方で、私の競争相手は、我が国の素晴らしい鉱山労働者と鉄鋼産業労働者を失業させたがっている。私が大統領になったら絶対に起こらないことだ。こうした新たな経済政策で、数兆円が我が国に流れ込み始めるようになる。

この新しい富は、全てのアメリカ人の生活の質を向上させる。我々は、明日の道路、高速道路、橋、トンネル、空港、線路を建設する。これにより、膨大な数の雇用が生まれる。我々は、親が選んだ安全な学校へ子どもを通わせられるようにすることで、学校での落ちこぼれから子どもたちを救い出す。

 

私の競争相手はむしろ、アメリカの子どもに奉仕するより教育官僚を守りたいようだ。我々は、破壊的なオバマケアを撤廃・交換する。あなたは、再び好きな医者を選べるようになる。そして、最悪の状態にある空港の運輸安全局を我々は正常な状態に戻す。

我々は借金に押しつぶされそうなすべての学生たちと力を合わせ、これら若者がプレッシャーから解放されて社会人生活を始めることができるようにする。これは途方もなく重大な問題だ。我々は、劣化した我が国の軍隊を完全に再建し、我々が大規模な損失を出して守っている国々は、公平な費用負担を求められる。

我々は、我が国の偉大な退役兵にかつてないほど手厚い配慮をする。つい最近発表した私の10項目の計画は退役軍人から大変な支持を受けた。私たちはこの国に奉仕した人たちが自分の選ぶ医師や病院にかかることができるよう保証し、受診を5日も待たされて死んでしまうなどということは絶対に起こさせない。

私の競争相手は、退役軍人局のスキャンダルを広範なものではないと軽視している。彼女が実際にどれだけ現場を分かっていないかのもう一つの兆候だ。我々は、政府内の全ての部門長に無駄に浪費しているプロジェクトの一覧を提出するよう求め、最初の100日以内に除去する。こう語ってきた政治家はいる。私は、これを実現する。我々はまた、合衆国最高裁に、我が国の法と憲法を守る判事を指名する。

我々が愛したスカリア判事の後任は、彼と同じような考えと原則、そして司法哲学を持つ人物となる。これは、今回の選挙で決まる最も重要な問題の一つだ。私の競争相手は、本質的には憲法修正第2条(個人の銃器保有・保持の権利を保障する条項)を撤廃しようとしている。私は逆に、全米ライフル協会から早期に強力な支持を受けており、全てのアメリカ人が家族の安全を守る権利を保護する。

 

全てのアメリカ人の表現の自由を守る

ここで私は、私に対してとても良く支持してくれているキリスト教福音派コミュニティに感謝したい。彼らの支持は信じられないほどすばらしく、今夜、私がここにいる大きな理由の1つでもある。彼らは我が国の政治に極めて大きな貢献をしているにもかかわらず、我が国の法律は、あなたたちが自分たちの説教壇から自分の考えを述べるのを阻止している。

リンドン・ジョンソンが何十年も前に推進した憲法修正は、公開で政治的見解を主張した場合、免税資格を剥奪すると脅かしている。

私は、この文言を撤廃し全てのアメリカ人の表現の自由が守られるよう大いに努力する。我々は、これらの素晴らしいことを成し遂げられる。我々がすべきことは、自分自身と我が国への信頼を再び取り戻すことだけだ。全世界に、アメリカがいまだかつてなく大きく、良く、強力になって、戻ってきたと示すべき時が来た。

 

この道のりで、私は幸運にも妻のメラニアと素晴らしい子どもたち、ドン、イバンカ、エリック、ティファニー、バロンと共に歩んできた。君たちは、いつでも私の最大の誇りと喜びの源だ。父のフレッド・トランプは、私が知る中で最も賢く勤勉な男だ。私は時に、もし彼が今日ここで見ていたら何を言うだろかと考える。

彼のおかげで、若い頃から仕事の尊厳と労働者の尊厳を尊重することを学んだ。彼は、レンガ職人や大工、電気技師などと一緒にいるのが最もホッとするという男で、私もそうした部分を多分に持っている。そして、母のメアリだ。彼女は強いが、また温かく公平な心の持ち主だった。彼女は、私が知る中で最も誠実で慈悲に富んだ人で、人を見る目があった。

姉妹のメアリ・アンとエリザベス、兄弟のロバートと故人のフレッド、私はいつも君たちを愛し、君たちはいつでも私にとって特別だ。私は実業家としての人生を愛してきた。

 

しかしこれからは、私のただ一つの任務は、我が国のために働くことだ。あなたたち全てのために働くことだ。アメリカ人に勝利をもたらす時が来た。しかし、そのためには、過去の次元の低い政治から脱却しなければならない。

アメリカは、信じる者、夢を持つ者、そして検閲官、批評家、皮肉屋の集団に率いられた努力家たちの国だ。 思い出してほしい。自分の望み通りの国などありえないとあなたに言う全ての人は、あなたに私が今夜ここには立てないと言っていた人と同じ人だ。腐敗した制度を維持しようと何でも口にする、メディアや政界のエリートには、もはや我々は頼れない。 代わりに、我々はアメリカを信じる道を選ばねばならない。歴史は今、我々を見ている。

 

我々がこの機会に立ち上がるか、また我々がアメリカは依然として自由で独立し強いのだと世界に示すかどうか、歴史は見ている。

私の競争相手は、自分の支持者に3語の忠誠の誓いを唱えるように言っている。「私は彼女と共にある」というものだ。私は違う誓いを唱えたい。

私の誓いは、「私はアメリカ国民とともにある」。

私はあなた方の声である。

子どもの将来を夢見る全ての親、自分の将来を夢見る全ての子どもに、私は今夜この言葉を送りたい。「私はあなたと共にある、私はあなたのために戦う、そして私はあなたのために勝利する」。

 

今夜、全国の都市や町にいる全てのアメリカ国民に、私はこう約束する。

我々は、アメリカを再び強くする。

我々は、アメリカの誇りを取り戻す。

我々は、アメリカを再び安全にする。

そして、我々は、アメリカを再び偉大にする。

あなた方に神のご加護を。おやすみなさい。皆さんを愛しています。

 

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